初代ルノー・カングー
H19年式ですが走行距離は26万kmを超えています。
今回はバッテリー上がりを起こして入庫です。
走行距離から考えてもオルタネーター不良の可能性が高かったのですが
交換後もバッテリー端での電圧が上がりません。
ただ、全く充電していない訳ではなく
電圧もバッテリー端子で12.8Vほどまでは上がり、電流もそれなりに流れています。
しかしエアコンとヘッドランプをONにすると12.3V程度までダウンしてしまいます。
これではバッテリーも上がってしまいます。
正常値エアコン・ライトONでも13.5V以上はあるはずです。
新品のオルタネーターが不良の可能性も低い・・・・
オルタネーター周辺のハーネス不良を疑いますが、異常無し。
まさかとは思いますが、アース側の配線を疑います。
まずバッテリー~ボディ間のアース線は異常ありませんでした。
次はボディ~エンジン・トランスミッション間のアースを調べます。
メインの太いアースは写真中の赤矢印の1本しかありません。
現車のアース線を確認しようと取り付けボルトを外そうとしましたが
折れてしまいました。
接触面も錆がひどく、これではまともに電気は流れないはずです。
写真はトランスミッション側ですがボディ側も同様です。
ミッション側、ボディ側ともアースポイントを移設し
ケーブルも端面を綺麗に磨き、取り付け完了。
早速エンジン始動。
まずセルモーターの回り方が格段に元気になりました。
そして充電電圧もしっかり上がりました。
電装屋さんに診てもらっても見つけられないぐらい、
まさかのアース不良トラブルでした。
ここまでたどり着くのに1か月以上かかってしまい
お客様には大変ご迷惑おかけ致しました・・・。
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