H26年式のエルフ 走行15万km
「走行中アクセルを踏んでいるのに排気ブレーキがかかったようになる」
とのことで入庫です。
試運転の結果、確かに加速中や巡行中に
急に減速して数秒後元に戻る、という症状が出ます。
燃料の供給が途切れるか、一瞬スロットルバルブが閉じているような感じです。
エンジンチェックランプは点灯していないので、
原因の究明には時間がかかるかもしれませんが
何か手掛かりが残っているかもしれませんので、診断機を接続します。
ありがたいことに、過去の記録が残っていました。
EUCが出しているスロットルバルブ開度の指示と
電子制御スロットルバルブの実際の開度に大きな差が出た場合にでるエラーです。
誤差の大きい状態が数秒続かないとエラー検出されませんが
刻々とスロットル開度の変わる走行中は1秒ほどで正常にもどるため
チェックランプが点灯しなかったようです。
ということで、インテークホースを外し、
電子制御スロットルバルブのアクティブテストを実施します。
スロットルバルブは赤い矢印の部品です。
全閉~全開の間で、EUCの開度指示に対してスロットルバルブがちゃんと
指示通りに動いているかを確認します。
テストの結果、やはり常用域の開度40~50%の領域で
突然スロットルバルブが閉じてしまう場合がありました。
モーターがうまく動いていないようです。
スロットルバルブアセンブリでの交換になってしまいましたが
交換の結果、不具合は無事に解消しました。
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